咲空は波留とひとつ屋根の下で暮らしている。両親を事故で亡くした咲空を幼馴染みの波留の家が引き取ったのだ。それから12年──海が見えるのどかな田舎で高校生の青春を謳歌する咲空と波留。距離が近すぎることをクラスメイトに揶揄われても密かに手をつないでしまうくらい、ふたりはいつも一緒だった。しかし、咲空が自立を考えていると告げてから波留の様子がおかしくなる。「咲空はどこへも行かせない」真夏のような手が咲空を抱き寄せて──モラトリアムの日々に終わりが見えた時、秘めた想いが暴かれる。離れられないふたりの真夏の恋が始まった──