「あの…僕も男なので、あまりこの様な……」「いいよ」――誓ったのに、俺は大丈夫だって自信あったのに。あ、ダメだ…落ちる。江藤春樹30歳。仕事に恋愛、これまで完璧な人生を送っていたのに、ある日、色気を使い惑わせては編集を辞職に追い込む“魔性の死神”と呼ばれる天才小説家・各務六花の担当になる。しかも、そんな彼女は5年前に盗作疑惑が持ち上がりスランプ状態のまま!?実際に会ってみるも、当時の美貌は、いまや面影なし。それでも圧倒的な文才を放ち、読む者を惹きつける文章は健在。関わるにつれ謎が深まる中、果たして彼女は一体何を隠しているのか。癖ある魔性の女作家×プライド高い編集男の文芸界再サクセスラブ。(「書く女と編む男」1話~4話が収録されています)